2017年9月21日 (木) [氷川の杜(スタッフブログ)]
ショートショート「懐剣」のお話し
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みなさま、こんにちは。
今日は短いお話しを。
「懐剣(かいけん)」
和装花嫁が身につける小物の中に「懐剣(かいけん)」があります。
家と家のつながりによる結婚の意味合いが、今よりずっと強かった昔。
非常時に備え、短剣を所持する習慣がありました。
これは室町時代のころからと言われています。
江戸時代になると、懐剣は女性のたしなみとして嫁入り道具のひとつとなり、
明治時代以降には、布袋に入れた懐剣を、婚礼衣裳の胸元にさすようになりました。
自分の身は自分で守る。護身用に身に着けていた短刀が今に受け継がれているのです。
氷川会館では、神社の社紋を織り込んだ生地で作られたオリジナルの白無垢があります。
この白無垢をお召しのお客様には、特別におふたりの名前を刺繍し、赤い糸を1本入れた懐剣を差し上げております。
白無垢と懐剣は、挙式前に神社でお祓いの上、当日お召いただきます。
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