2019年10月17日 (木) [氷川の杜(スタッフブログ)]
『和装の小物』のお話し
台風被害を受けられた皆さまには心よりお見舞い申し上げます
皆さまこんにちは。ブログ管理者そよ風です。今日も氷川会館オフィシャルブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございます。通勤時に金木犀の芳しい香りに秋を感じています。朝晩はだいぶ肌寒くなってきましたので、どうぞ皆さま風邪など引かないようにお気をつけください。
さて、今日は『和装の小物』のお話しを。
神前挙式の花嫁衣裳といえば「白無垢」が代表的。全て白で統一された格調高い装いに、今でも憧れを抱く花嫁さまも多くいらっしゃいます。和装のお支度には時間がかかりますが、それもまた花嫁になる気持ちを整える上で大切な時間です。その時間も花嫁の特権として、じっくりと味わっていただきたいと思います。お支度の最後には、和装花嫁ならではの小物をご用意いたします。皆さまはどのくらいご存知でしょうか?
パッと見てわかりやすい小物もあれば、そうでないものもあります。しかしながら、和装花嫁衣装に欠かせない特別な意味を持つ小物たちは、ただの飾りではないのです。
意味を知ることで、和装についての理解を深めていただけましたら幸いです。
氷川のスタッフに「和装花嫁の小物といえば何?」とアンケートを取ったのですが、玄人集団ですね。1位は「はこせこ」という結果になりました(笑)
「はこせこ」は、もともと武家の女性が胸元に忍ばせた小さな装身具。今でいう化粧ポーチのようなものです。中には、鏡、懐紙、紅などを入れていました。「嫁ぎ先でつらいことがあっても泣き顔など見せずに身支度に気をつけていなさい。」という母から娘への思いを託した品ともいえます。
親御さまの思いがつまった小物はたくさんありますが、その一つが「懐剣」です。懐剣はその昔、女性が懐にさしていた護身用の短刀のこと。結婚が“家と家”とで決められていた時代には、それほどまでに大変な覚悟が必要だったというわけです。現在は竹光や厚紙に形を変えていますが、それを形として残したのは凛とした結婚への決意や覚悟を表すためなのでしょう。
花嫁が手にするのは「末広」です。文字通り末広がりの幸せを願う小物です。
現在は、どうしても「見た目」を気にしてしまいがちですが、懐剣やはこせこは、よくよく見ないとわからない小物です。10月27日(日)に開催予定のブライダルフェア「神前挙式体験会」では、挙式後に間近で花嫁衣裳や小物をご覧いただけます。ぜひご予約の上、ご参加くださいませ。