2018年10月20日 (土) [氷川の杜(スタッフブログ)]
『川越まつり』のお話し
北海道地震、台風24号で被災されました皆さまに心よりお見舞い申し上げます
ブログ管理者そよ風です。今日も氷川会館オフィシャルブログにお付き合いをいただき、ありがとうございます。お天気も恵まれ、本日は神幸祭が執り行われました。明日までの2日間、川越はお祭りでとても賑わうことと思います。
さて、今日はその『川越まつり』のお話しを。
川越まつりというと、町中を山車が練り歩くというイメージをお持ちのかたも多いと思います。私も学生の頃はそういうイメージ。そして道ばたの屋台が楽しみでした(笑)
川越まつり(川越氷川祭の山車行事)は、10月14日に行われる例大祭を根源として、直後に行われる神幸祭や山車行事から成り立っています。
例大祭は神社創建の由緒にさかのぼり毎年行われる祭儀です。川越氷川神社の一年を通じて最も大きなお祭りです。
神幸祭は、この例祭の付け祭りとして行われます。平成17年に国の重要無形民俗文化財に指定。そして一昨年には、ユネスコ無形文化遺産に登録された行事でもあります。
神幸祭の始まりは慶安元年。川越藩城主、松平信綱公が神社に神輿・獅子頭等の祭具を寄進したことから始まります。さらに信綱公は江戸の天下祭に則した神幸祭の斎行を奨励しました。慶安四年からは華麗な行列が氏子域の町々を巡行し、町の人足りも随行するようになりました。
文政九年に描かれた川越氷川祭礼絵巻には、神幸祭の当時の様子を見ることができます。
そして今日も、絵巻と変わらぬ御神幸の行列が出御していきました。今から370年の昔から続く祭。昔の人も現代の人と同じくお祭りを楽しみにしていたことと思います。
夜は数台の山車が向かい合い、お囃子(笛、太鼓、踊り)で競演する曳っかわせがみどころです。古に思いを馳せながら、今日と明日の川越まつりを楽しみたいと思います。